JIS A 1315概要


JIS A 1315 建築ファサードに用いる外装材料の高温加熱によるひび割れ試験方法

「JIS A 1310 建築ファサードの燃えひろがり試験方法」に規定する実大試験の要否を前もって判断する スクリーニング試験方法として、「JIS A 1315 建築ファサードに用いる外装材料の高温加熱によるひび割れ試験方法」が制定されました。


①制定の必要性及び期待効果

【必要性】
●建築ファサード火災においては、火炎が周囲に燃えひろがる現象の他に、
 建築ファサードに使用される外装材料の落下が消火活動への支障及び避難者の負傷につながる危険もはらんでいます。
●JIS A 1310(建築ファサードの燃えひろがり試験方法)は、燃えひろがり性状だけでなく、
 外装材料の落下の有無も確認できる試験方法ですが、実大規模の試験体を要し、実施箇所が限られるため、
 製品ごとの実施は必ずしも容易ではありません。

JIS

☞ 建築ファサード火災時の外装材料の落下について、その前兆となるひび割れの発生を基に、
JIS A 1310に規定する試験の実施要否を前もって判断する試験方法の規格が必要です。(国内外に該当する規格なし)


【期待効果】

セメント系材料などの燃えひろがらない外装材料について、ひび割れ及び落下の危険性をJIS A 1310より厳しい条件、
かつ小規模な試験によって評価し、JIS A 1310に規定する試験の実施要否を前もって判断することによって、合理的な製品開発につなげられます。

②適用範囲(JIS A 1315)

建築ファサードに用いられる外装材料が、開口噴出火炎のような急激な高温加熱を受けた際の
ひび割れの発生の有無を評価する試験方法について規定する。
この試験方法は、急激な高温加熱を受けた場合における、外装材料の落下につながり得るひび割れ発生の
有無について小規模な試験で評価し、JIS A 1310に規定する試験の実施要否を前もって判断するものである。
ただし、外壁の非損傷性、遮熱性及び遮炎性に関わる評価は除く。

③試験方法の概略


JIS

JIS審議団体

建築ファサード燃えひろがり抑制研究会

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